東京の街へ出てきました

くるり風に書きたかっただけなんですけど。
5月より、東京へ出てきました。出張で月に1回は来ていたけれど、正式に転居し、東京にて生活を営みます。
3年間弱、関西で過ごしてきました。大阪で2年ちょっと、京都で半年。関西の街の良さもわかってきた頃なのでなんとも寂しい気分でもあります。お世話になった人もいっぱいいるので、きちんと挨拶出来ていない人もいて、心苦しくもあります。
僕にとっては2度目の上京です。京都駅では多少センチになりましたが、そこはもうすぐ30だから、感傷にくれる間もなく、新幹線では居眠りしまくっていた始末です。
業務としては、マーケティング部より営業部に異動となります。と、いうわけでお客様が多い東京のほうが良いだろう、ということでやってきました。プランナー業務を担当します。憧れていた「アカウントプランナー」の名刺をはてなでもつことになり嬉しいです。個人的に思い入れがある役職で、キャリアのなかでいつかは名乗りたい名称でした。
はてなは、エンジニアにとっての憬れと、ある種の畏怖をもっていただける「ブランド」がある会社です。ですが、自分は非エンジニア。そんな自分ですが、はてなにとても惹かれて入社しました。エンジニアを含めた社員の自発性の強さと、「メディア」としての面白さが主な動機でした。いまのところその選択は正解だったと思っていますし、私ならではの役割として、これからまだまだ、はてなという会社でやるべきことがあると思っています。
はてなという会社がさらに成長するためには、まだまださらに、よのなかに新しい価値を提供してそれが受け入れられる必要があると思います。自分にとっての関わる点は「メディア」「広告」というキーワードだと思っています。
いろんな方が、新しい広告論を提唱したり、広告会社もいろんなキーワードで説明しています。自分の解釈としては、今のよのなかの情報量の増大や生活者意識の変化、「世代」の断絶、みたいな要因がいっぱいあって、今までの広告的なものにあきあきしてきた、ということかなと思っています。トラディショナルな広告では、スルーされる確率が高いのだなと。
広告会社で営業をすることから社会人としてスタートして、その後、広告業界をひたすらウオッチするメディアで働いていましたが、自分の中で閉塞感が増していました。東京も、関西も、広告会社も制作会社も、営業もプランナーもクリエイターも、そして広告界を目指して講座で学ぶ人までも、どこかさめているようで、イノベーションが生まれる雰囲気があまり感じられない、それが積もっていくばかり、というイメージで、糸井さんや仲畑さんといった人が活躍していた広告黄金期は、同じかたちではもうこないんだなと感じていました。広告は好きだけど、このままでは面白くない。だったら自分はなにをすべきだろう、と考えたときに、はてな、という環境で広告、メディア進化論をやったろう、牽引したろうと思ったのでした。
はてなは、モチベーション高く自ら発信する人が集いやすいメディアだし、他のメディアと違うのは、興味関心で新しいつながりを生むことができることだと思っています。流行で言えば「ソーシャルメディア」ってことなのかもしれませんが。あと、はてなはとても技術を重視していますが、自分が感じているのは、はてなはあくまで「人」をベースにしていて、技術を大切にしつつも、どこかコミュニケーション的にはアナログを大事にするところがあってそれは希有だなと思っています。
良いユーザーさんが集い、id:naoyaをはじめとした誇るべきエンジニアがいて、id:jkondoid:umedamochioのようにビジョンを語る人がいるはてなという会社は、このうえないすばらしい環境だと思います。私が貢献出来るとしたら、新メディア、新広告というところだと思いますし、あんまりその点においてはてなはプレゼンスを示せていないと思うので、メディアの進化を担うはてな、という気概をもって広告界、メディア、なにより生活者に響く「おっ!」と思ってもらうようなことをしていきたいと思います。
入居後、あまりに荷物がこないので長文エントリを書いてしまった…。広告の真面目ネタとか、ナイショ話はyukawasaグループで執筆していきたいと思います。
http://yukawasa.g.hatena.ne.jp/
僕のボス、id:kawasakiが主宰する広告ビジネスの意見グループです。我こそは、という論客の参加もお待ちしております!(と、ボスに無断で勧誘しておりますが、いいですよね?>id:kawasaki