はてなOB飲みをした

たまたまなのだがはてなOB飲みとなった。たんに俺がもっとも尊敬するところの元副社長青年実業家のところに、こんどやる学生向けのセミナーとかの相談で参っただけなのだった。
せっかくだからということで、ご飯になったわけだが、西東京にあまた在籍しているはてな成り上がりに声掛けしてご飯しましょうかねというわけで集まってご飯したわけだった。OBはGREEディー・エヌ・エーGoogleと総ナメなIT勝ち組まくりである(・∀・)こなかったがクックパッドやなんやかんやもあったというわけである。ITの縮図というのを実感するナイトというわけだった。ほんとうにこの世界は狭い。そしてまるでメジャーリーグとかサッカーリーグみたいな世界であるなあと思ったことだった。

ドラフトでパフォーマンスしそうな新人をやりとりすりゃいいんだなんて話もあったんだが、まさにそういう感じの世界だと思った。厳しさの質が違うだけではあるものの、ITエンジニアとか、この世界で働く人というのは、本質的にはゆとりまったりではダメだなーと思った。肉食 or notというわけではないが、好きでなければダメとか、センスがなければダメだなと時間がたってもやっぱり思うわけだった。梅田望夫が言っていたことは間違いない。パラノイアとか、その世界を合理的にキャリアとして目指していくだけのレベルではダメなんだろうなと思ったわけなんだった。広告代理店とクライアントのマーケ担当というところもちょっと似ている。アビリティはみたせたとしてもメンタリティが無理になるというか。

俺の場合は、アビリティ的に無理だったな、とやっぱり思うわけだった。次になにがくる、というビジョナリーさはまた別レベルとしても、なにがどうカネになって化けるか、どんなところにこの世界のヘゲモニーがくるがというセンスとか、ユーザー数や指標が即ピンとくるかどうか、というネイティブセンスが圧倒的にないのだ。これはまれに書いているが、英語を理解できるかというセンスに近い気がする。時間をかければそれなりのセンテンスが思い浮かぶが、即興的に理解できていない、というのは、NGだろう。

NHKで理解してなさげな橋本アナと話してるディベート瀧本や立命館ゲームの清などウェブの人ばかりが出てきて話しているが、その人達の受け売りを受け止めてへーというレベルでは事業者としては勝てない。もっとパラノイアのレベルで自分でロジックをまわせて、言ったことがかたちになるような、自分で自分の世界をつくって感染させるような強度がない人間はウェブビジネスをやるべきではない、と思ったのだった。俺には圧倒的にそれが足りない。だからウェブでなくなってよかったな、と思った。はてなというのは極右レベルでそれを感じることが出来て、それはとても良かったのだった。

この感覚は、今後の仕事人生の上でとても価値があるのだと思える。弱みを知る、という点もそうだし、このウェブの世界観はある種の閉ざされたプロリーグなので、この要素を既存のビジネスに要素還元すれば、ある程度自分の強みとなるかもしれないと思える。要は、濃すぎて20代のためのビジネスということなんだった。ニューリッチのためのビジネス。特殊だと思ったほうが良い。オッサンオールドマンだけで生きているところでは、それはむしろ、差別化となる。*1

ザッカーバーグもラリーもセルゲイもそうだろう。よっしーもそれらも。頭がすげえいいやつが感覚的にコミット出来るレベルまでその業界で熟達している、ということなんだ。かなうわけがない。まだ居場所があるコマになれたらいいとは思う。

あまり悲しい気持ちにもならず冷静に思えたのでまあいいかなと思う次第だが、やはりはてなを卒業して勝っている、戦っている人の持っているブライトさというのは激しく実感したわけだった。

なんどもいいたいが、広告代理店が落ちぶれるといって、広告ビジネスで伸びしろがあると思ってウェブビジネスに転向する、というのは、人によりけりだとは思うが、あまりオススメは出来ないなとあらためて思う次第だ。特に、ビジネスと考えてなくて広告のお祭り的な、つまりは労働集約的な要素の強いコミュニケーションが好きな人は行くべきではないとひたすらに思うわけだった。

か し こ。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

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*1:聞きあきたが、やはりこれは世代による適性とかアビリティとか縄張りの違いとしか思えない